2015年4月23日木曜日

リコーダーの季節です。



新学年が始まり、授業用のリコーダーを購入しに来店される方が多くなりました。

しかしながら、「ソプラノリコーダー」には、”バロック式”と”ジャーマン式”の2種類あったりします。
主流はジャーマン式ですが、学校によって指定があったりするので要確認です。

さて、その違いは演奏する時の運指の仕方。
ヤマハの楽器解体全書リコーダーのページによると、


・バロック式(イギリス式)
ソプラノのファの音の運指が音階順でない。♯や♭音の運指が簡単。
大きさの異なるリコーダーに運指を応用できる。

・ジャーマン式(ドイツ式)
音の運指が音階順である。♯や♭音の運指が難しい。
大きさの異なるリコーダーに運指を応用できない。


このようにジャーマン式は「ファ」の運指が簡単で、低い音が下から順番に並んでいます。
そのかわり、「#」や「♭」の音を出すのが難しいのです。

現在学校で主流になっているジャーマン式は、「低い音から順番に並んでいる」という感覚的なわかり易さと、「学校で演奏する曲に、「#」や「♭」という音があまり使われていない」、というところから選ばれているようです。

ただ、教科書に載っている以外の、J-POPやクラシック、童謡など、自分の好きな曲などを演奏するとなると、「#」や「♭」の音が出てきます。 (^_^;)
なので、リコーダー愛好家の方や趣味で吹いている方はバロック式を選ぶ方がほとんどです。

ちなみにヤマハでは、これらの理由に加えてソプラノ以外のリコーダーはほとんどがバロック式のため、学校から指定がなかった場合、小学校から生涯学習までの一貫性を考えてバロック式の使用を推奨しているようです。

0 件のコメント:

コメントを投稿